芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)は、古くからある漢方薬で、こむら返り(足がつる)に効果があることで、知られています。しかし、その効果・効能は多岐に渡り、マラソンやトライアスロンの前に服用するといった使い方や、また、不妊治療にも。
芍薬甘草湯の効果・効能
芍薬甘草湯は、芍薬(しゃくやく)と甘草(かんぞう)という2つの生薬を組み合わせることによって、効果が生じる薬です。
特にこむら返り(足がつる)に効くと言われていますが、そもそも、なぜこむら返りが起こるのかといえば、神経伝達に必要な水分やミネラルが不足していることや、疲労、血行不良などが原因と言われています。
芍薬甘草湯に含まれる成分が神経伝達物質に働きかけることで、筋肉の緊張がほぐれ、こむら返りや、その他の痛みなどがほぐれるのです。
芍薬甘草湯は、主に次のような、症状に効果があります。
- こむら返り(足がつる)
- 筋肉のけいれん、胃けいれん
- 腹痛(胃腸の痛みなど)
- 腰、関節の痛み
- 坐骨神経痛
- 脚気(かっけ)など
また、胆石や尿路結石の痛み、生理痛、生理不順の痛みにも効果があり、子宮の筋肉の緊張をやわらげるなど筋肉疲労にも効果・効能もあるようです。さらには「しゃっくり」にも効果があります。
マラソンやランニングに対する芍薬甘草湯の効果について
芍薬甘草湯の効能として、こむら返りや筋肉疲労に効果があることについて記載しましたが、マラソンやランニングをすると、筋肉疲労があるのはもちろん、足がつったりする人もいると思います。
マラソンやトライアスロンは当然、筋肉疲労や足がつったりすることがありますので、足がつったときに服用したり、予防的にレースの前に服用したりするそうです。また、マラソン中にも補給する人もいるようです。
運動を開始する30分程度前くらいに服用すると効果があるようです。