当院では、テレビなどで話題の血管年齢チェックができます。
ABI検査で何がわかるのか?
ABI検査(足関節上腕血圧比)は、足首と上腕の血圧を測定し、その比率(足首収縮期血圧÷上腕収縮期血圧)を計算したものです。動脈の内膜にコレステロールを主成分とする脂質が沈着して内膜が厚くなり、粥状硬化ができて血管の内腔が狭くなる「アテローム動脈硬化」の進行程度、血管の狭窄や閉塞などが推定できます。
動脈硬化が進んでいない場合、横になった状態で両腕と両足の血圧を測ると足首のほうがやや高い値を示します。しかし、動脈に狭窄や閉塞があるとその部分の血圧は低下します。こういった動脈の狭窄や閉塞は主に下肢の動脈に起きることが多いため、上腕と足首の血圧の比によって狭窄や閉塞の程度がわかります。CAVI(心臓足首血管指数)との同時測定により、大体の血管年齢がわかります。
血管年齢を若返らせるためには、
禁煙、適度な運動、食生活の改善が重要
血管年齢は年齢に比例して高くなるのが普通ですが、実際の年齢よりも血管年齢が高い、すなわち血管が硬い場合、その原因としては、脂質異常症や糖尿病などによって血管そのものが硬くなる「器質的原因」と、高血圧、ストレス、喫煙などによって血管が一時的に硬くなる「機能的原因」の2つが考えられます。まずは、ご自身の原因が何なのかを把握することが大切です。