あなたは自分の血圧の数値を知っていますか?
血圧とは、健康診断などで測る「145mmHg/95mmHg」といった数値のことです。
血圧を測った際、もし、最高血圧が140を超えているようなら、「高血圧」の可能性があります。
高血圧を放っておくとどうなる?
高血圧自体の自覚症状は、あまりはっきりしません。
しかし、高血圧を放っておくと、動脈硬化を起こし、やがて脳卒中や心臓病などの病気を引き起こします。
高血圧の恐ろしさは、これらの高血圧合併症にあるのです。
高血圧は、動脈硬化を引き起こす
高血圧で最も問題なのが、動脈硬化を引き起こすことです。
動脈硬化とは、血管が弾力を失ったり、血管の内腔が狭くなる状態をいいます。
高血圧が続くと、血液の圧力に耐えるために、動脈の血管壁が厚くなり、血液が流れる内腔は狭くなります。また、血管が傷つくと、コレステロールなどの脂質がたまりやすくなり、さらに内腔は狭くなります。そうすると、血液の流れる抵抗が増え、血圧はますます上昇します。
つまり、高血圧→動脈硬化→高血圧→動脈硬化→高血圧、という悪循環が、
さらなる動脈硬化を促進するのです。
血圧測定で何がわかるのか?
循環器系の検査のベースになります。特に、高血圧は動脈硬化に伴って起こる脳卒中や心臓病の重要な危険因子となるため、血圧はこれらの病気を予防する上で重要な指針になります。
また、血圧の高低を調べるだけでなく心臓の収縮力を調べたり、血流の状態をチェックしたりと、さまざまな診断に役立て、さらには血圧降下剤の効き目を測定したりと、高血圧を治療している人の経過観察にも力を発揮します。
基準値
日本高血圧学会が2009年に定めた血圧の判定基準では、最高血圧140mmHg以上、最低血圧90mmHg以上で高血圧と診断され、さらに次のように分類しています。
血圧の判定基準(単位:mmHg)
左の数値は収縮期血圧(最高血圧)を、右の数値は拡張期血圧(最小血圧)を表しています。
- 至適血圧…120 かつ 80未満
- 正常血圧…130 かつ 85未満
- 正常高値血圧…130~139 または 85~89
- I度高血圧…140~159 または 90~99
- II度症高血圧…160~179 または 100~109
- III度高血圧…180以上 または 110以上
- 収縮期高血圧…140以上 かつ 90未満
検査結果の判定
高血圧の程度は上記のようにI~III度によって3段階に分けられ、重症度に比例して心臓病や脳血管障害のリスクも高くなります。以前は軽症、中高症、重症に分けられていましたが、「軽症ならたいしたことないな」と治療を受けない人が多かったため、現在の表示に変更されました。最小血圧が90mmHg未満でも、最高血圧が140mmHg以上なら収縮期高血圧という異常値に分類されます。
異常があったらどうするか?
原因となる病気がある二次性高血圧が疑われる場合は、心電図、心エコー、胸部X線撮影、血液検査、眼底検査、尿検査などで詳しく調べて診断をつけ、その病気を治療することが必要です。
高血圧は脳梗塞や心筋梗塞の最も重要な危険因子の一つです。
高血圧の状態が長く続くと、血管に高い圧力がかかったままになって血管壁がもろくなり、さまざまな障害が生じてきます。
これらの発症には、高血圧以外では喫煙、糖尿病、脂質代謝異常、肥満、既にかかっている高血圧に基づく脳・心臓・腎臓などの疾患が深く関係しています。
したがって、検査で高血圧と判定されたら、血圧を下げることが重要です。
喫煙や過度のストレス、運動不足、飲酒などの生活習慣を見直します。
生活習慣を改善しても、目標とする血圧にならない人や、軽症でも他に動脈硬化のリスクとなる病気を持つ人や、中等症、重症の高血圧の人は、医師の指示の下に降圧薬を服用して血圧をコントロールします。
異常な場合に疑われる病気
- 高血圧…本態性高血圧、二次性高血圧(腎臓病、脳血管障害、大動脈縮窄症、甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、褐色細胞腫、睡眠時無呼吸症候群)など
- 低血圧…自律神経失調症、貧血、下痢、内分泌異常など
高血圧治療の目的
高血圧の治療の目的は、血圧を正常な値にコントロールし、合併症を未然に防ぐことです。
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